減量の効果をもたらす医薬品として、オゼンピック、サクセンダ、そしてウゴービについてお聞き及びの方は多いかもしれませんが、リベルサスについてはいかがでしょうか。
リベルサスがどのような医薬品か、その減量のメカニズムと正しい服用についてご案内します。
その他の質問にもお答えし、リベルサスがご自身に適切な医薬品であるかを見極めるお手伝いをします。
リベルサスとは?
リベルサスは、ウゴービやオゼンピックと同じくセマグルチドを有効成分とする、毎日の服用を行う医薬品です。
リベルサスは主に2型糖尿病の治療に(健康的な食事と運動習慣と共に)使用され、体重減少の効果もあるとする研究結果が確認されています。
米国で行われた6か月の研究では、194〜196ポンド(約88kg~89kg)の参加者は3つのグループに分けら[1]、あるグループは7 mgのリベルサスを、2つ目のグループは14 mgを、最後のグループはプラセボ(偽薬)を摂取しました。
研究終了時には:
- 低用量のリベルサスを処方された参加者は平均5ポンド(約2.3kg)の減量
- 高用量のリベルサスを処方された参加者は平均9ポンド(約4.1kg)の減量
- プラセボを処方された参加者は約2ポンド(1kg未満)の減量
を記録しました。
また、体重がより高い人、あるいは消化器の問題に悩まされている人ほど、リベルサスの服用による減量の効果が大きいと示唆されています。
リベルサスを服用する利点とは
リベルサスはもともと成人向けの糖尿病治療薬として開発され、主な効能は2型糖尿病の治癒に役立つことです。
血糖値を制御するための薬として最初に選択されることが多く、仕組みとしてはインスリンの生産を増やし、グルカゴンの分泌を抑制することがあります。
リベルサスの他の利点は、錠剤として提供されていることです。他の多くの処方薬は皮下注射であり、比較すると錠剤は便利で服用が簡単です。
臨床試験では、リベルサスが心臓の健康を維持するのにも役立つとの見解が示されました。2型糖尿病患者は心臓病のリスクを抱えていることを考えると、これは特に有益な利点です[2]。
最後に、上で述べたように、リベルサス錠は服用により体重の減少をもたらすと言われています。そのメカニズムについて詳しくお伝えします。
リベルサスはどのように体重を減少させるのか
リベルサスが体重減少をもたらす主な理由は、セマグルチドと呼ばれる有効成分にあります。
私たちの消化器官はグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)というホルモンを分泌し、満腹感と食事をやめるタイミングを脳に知らせます。セマグルチドはこのGLP-1を模して作用します。
これにより食欲が抑制され、満腹感をより長く感じ続けるようになり、夜間の過食や間食を防ぎます。また、胃の消化の遅延、腸のブドウ糖吸収の減少をもたらし、血糖値とインスリン抵抗性を低減させます。
こうした効能をバランスの良い食事と運動の促進と組み合わせることで、効果的な体重の減少に役立ちます。
リベルサスを服用できる期間
リベルサスは長期治療薬であり、多くの場合、数ヶ月にわたる服用が可能です。
他の薬と同様、安全性と有効性を医師に相談の上で服用を判断しましょう。
妊娠・出産を検討している場合は、妊娠を計画する2か月前までにリベルサスの服用を中止することが推奨されており、服用の再開のタイミングは授乳を止めた後とされています。リベルサスが胎児・乳児に害を及ぼすことは未確認ですが、服用は控える方が賢明でしょう。
リベルサスの用量について
2型糖尿病の成人へのリベルサスの初期の用量は3 mgで、一日1回、30日間経口服用します。この間に体が薬に慣れてきます。
その後、通常は毎日の用量を7 mgに増やします。血糖値の低下が見られてくるはずです。
30日後の結果が期待通りでなく、ただし薬への体の反応は適切とされた場合に、医師の判断で毎日の用量を14 mgに上げることがあります。
医師はそれぞれの健康状態やその他の服薬状況などから処方の用量を決定します。処方された用量は必ず守ってください。
リベルサスの摂取方法
リベルサス錠は一日1回経口服用します。空腹時に服用することが肝要なため、その日の最初の食事の少なくとも30分前までに、4オンス(120ml)以下の水と共に摂取します。
リベルサスを潰す・割る・噛んでも良いか
リベルサス錠は潰したり割ったり噛んだりしないでください。(確認されてはいませんが)薬の吸収に影響を与える可能性があります。
錠剤はそのまま飲み込んでください。飲み込むのに苦労する場合は、医師に相談ください。
リベルサスの摂取を忘れた時は?
服用を忘れてしまった時は、その日の分を飛ばして、翌日から通常通りの服用を行なってください。
2倍の量を一度に服用することはお止めください。
リベルサスとメトホルミンの違い
メトホルミンは、リベルサスと同じく2型糖尿病の治療に使用される処方薬です。両者の間には大きくは以下の違いがあります。
リベルサスは成人のみが服用可能ですが、メトホルミンは特定の基準を満たす成人および子供への処方が可能です。
いずれも様々な用量で処方される経口薬ですが、リベルサスの提供は錠剤のみであり、メトホルミンは錠剤と、(薬がより長く体内に留まる)徐放性製剤の提供があります。
最後に、それぞれの副作用も異なります。メトホルミンはビタミンB12の濃度を下げる期待があり、リベルサスは便秘や食欲減退の原因となることがあります。副作用についてはさらに詳しく掘り下げます。
リベルサスとその他の医薬品の併用
リベルサスは、特定の医薬品と併用された際に相互に作用することが知られています[3]:
- エストロゲン
- クロザピンやオランザピンのような抗精神病薬
- C型肝炎抗ウイルス薬
- テストステロン
- インスリンを含む他の糖尿病薬
- プロゲスチン
- HIVプロテアーゼ阻害剤
- 利尿剤
- スルホンアミド系抗生物質
服用中の処方薬および市販薬、サプリメント、ハーブ製品などについて、医師と薬剤師に共有し、医薬品の相互作用を事前に確認しましょう。
リベルサスの副作用について
リベルサスの服用に際し、特に治療の開始時や用量を増やしたタイミングで以下のような軽度の副作用が見られることがあります。
- 吐き気
- 嘔吐
- 食欲減退
- 下痢
- 便秘
- 腹痛
- 膨満感/ガス
- 胸やけ
これらの症状は一時的であり、ほとんどの場合、簡単に対処できます。リベルサスの服用の開始からしばらく経っても副作用が軽減しない場合は、医師へご相談ください。
リベルサスは、非常に稀に以下のような重大な副作用を引き起こすと言われています。
- アレルギー反応
- 腎不全
- 低血糖
- 甲状腺腫瘍のリスク(そのため、甲状腺がんの一種である甲状腺髄様癌の既往歴または家族歴がある方にはリベルサスの処方を勧めません)
もし上記のいずれかの状態を示す症状が現れた場合は、リベルサスの服用を中止し、速やかにかかりつけ医にご相談ください(アレルギー反応が認められた場合は直ちに医師にかかってください)。
リベルサスを服用する際に避けるべき食品
リベルサスの服用時には、最大の効果が得られるよう、以下の食品を控えることを推奨しています。
脂質の多い食品
脂質の多い食品を摂ると、吐き気や嘔吐などの副作用が促進され、リベルサスの血糖降下作用にも影響を与える可能性があります。
脂質を完全に控える必要はありませんが、より健康的な選択、例えばバターの代わりにオリーブオイル、高脂肪の肉の代わりに鶏肉、低脂肪の乳製品など、を推奨します。
甘い食品と飲み物
糖分が多い食品や飲み物により、血糖値を急激に上げ下げするリスクがあります。リベルサスの効果を軽減する可能性もあるため、注意が必要です。
糖分が多い飲み物やお菓子、ビスケット、ケーキなどは、減量中に摂るべきではないと誰もが知っています。血糖値を上げずに糖分への欲求を抑えるための代替オプションを見つけてみてください。果物、ダークチョコアーモンド、ギリシャヨーグルトなどが良いでしょう。
アルコール飲料
リベルサスとアルコールの間の相互作用は今のところ確認されていませんが、飲酒はこの医薬品の副作用である低血糖のリスクを増加させます。
刺激的な食品
刺激物の摂取により、リベルサスの服用時の副作用である吐き気、消化不良、腹痛などの副作用を促進する可能性が増加します。
減量への包括的なアプローチ
ジュニパープログラムは、減量ための医薬品の提供だけでなく、栄養や睡眠、運動に関する個別のアドバイスやライフスタイルへのコーチングを行います。
さらに、同じ目標を掲げるユーザーの方たちをSNSのプライベートコミュニティーに招待し、減量のモチベーションの維持や、互いに成功を祝いあうことを促進します。ぜひ適性クイズを完了し、プログラムがあなたに適切であるかをご確認ください。
体重を減らし、その状態を維持するには、適切なツールを用いることが肝要です。だからこそ私たちは減量への包括的なアプローチを取り入れ、あなたが目標の体重に到達し、それを維持することを支援します。